実績ある上質な教育をお子様にも。 / 050-5327-2073
郡山市の家庭教師【東京大学卒】

「見習い」と「講義」

定義

人に何らかの技術を教えるためには、その内容を人に伝えることが必要です。そのためには、次の2つのうち少なくとも一方が必要です。

「見習い」の定義

見習いとは、教育手法として、教師が生徒に技術を実行して見せることを意味します。具体的には、次のような手順を意味します。

  1. 教師が技術を細かく分析する。
  2. 教師が技術を実行して見せる。
  3. 生徒がそれをまねる。
  4. 生徒が間違ったとき、教師が訂正する。

「講義」の定義

講義とは、教育手法として、教師が生徒に技術を言葉で説明することを意味します。具体的には、次のような手順を意味します。

  1. 教師が言語によって技術を細かく分析する。
  2. 教師が分析したものを生徒に伝達する。

書物を通じて教えることも、講義に該当します。

見習いの必要性

見習いという教育手法は、次の2つが共に成立する点で優れています。

見習いの非言語性

生徒の学習能力

言葉によって教わるためには、次のことが必要となります。

  • 言葉の内容を理解すること。
  • 言葉に合わせて行動すること。

教わる内容は、生徒が(今は)できないことです。できないことを言葉で指示されても、それに従って行動することは、難しいでしょう。例えば、自転車の乗り方を言葉で教わっても、自転車に乗れるようにはなりません。

他方、見習いでは、生徒は、先生の行動をそのまま真似れば十分です。

教師の教育能力

ある技術について講義することができるようになるためには、その技術自体とは別の技術が必要です。例えば、自転車に乗ることを講義するためには、実際に自転車に乗ることとは別の技術が必要です。

他方、見習いでは、教師は、教える内容としての技術自体を身に付けていれば、教えることができます。

見習いにおける権威付け

教育のためには、権威が必要です。

権威
制度,地位,人格などに優越的な価値や力が属しているため服従を要求できる力

教育における権威は、「この人に従えば知識や技術が身に付くだろう」という生徒から教師に対する信頼を意味します。

生徒は、教わる内容について詳しくは知りません。そのため、生徒は、教わっている内容が適切なのか自分で判断することができません。したがって、教育が成立するためには、生徒が先生を信頼することが必要です。

見習いでは、生徒は、実際にできる人に教わります。そのため、生徒は、「この人に従えば知識や技術が身に付くだろう」と考えることができます。

講義の必要性

見習いは、次の2つの条件が必要です。

この2つの条件は、必ずしも実現しません。そのため、講義による教育が必要となります。

教師の技術レベルが高いこと

見習いによって教えるためには、教師の技術レベルが生徒よりも高いことが必要です。そうでなければ、教師は、生徒が必要とする情報を伝えることができません。

しかし、生徒の能力が高い場合には、教師がそれに対応することができないことがあります。例えば、スポーツでは、選手がコーチよりも高い能力を持っていることが多いでしょう。

生徒の資質レベルが高いこと

見習いの教師は、必ずしも、技術を十分に分析する能力を持っているわけではありません。そのため、見習いのためには、言葉を介さずに、生徒が教師のすることを理解することが必要です。したがって、生徒が一定の資質を持っていることが必要になります。