福島県郡山市の家庭教師―津野

福島県立高等学校の入学試験制度について(令和2年度)

前置き

学校が学生を採用するためには、次の2つの方法があります。

  • 人格による採用
  • 学力による採用

ある一定の学力を持った生徒だけで構成された学校は、必ずしも良い学校ではありません。それは、次のような場合に問題となります。

  • 共同生活をするとき
  • チームを運営するとき

学校を学習の場としてより良いものにするためには、学力のみならず、多様な能力や意欲を評価することが必要です。「人格による採用」は、そのために行われます。

例えば、安積高校は、次のような学生を求めています。

  • 中学校の部活動等で顕著な実績があり、入学後、本校のリーダーとして、指定する部活動(運動部)で積極的な活動が期待される者
  • 学力・人物が極めて優秀で、学ぶ意欲に溢れ、大学進学を希望し、勉学や部活動を通してさらに自己を高めたいと強く希望している者

変更の目的と手段

福島県立高校の入学試験制度は、2020年(令和2年)度から変更されます。その目的は、福島県によれば、次の3つです。

  • 中高接続の円滑化
  • 学力の向上
  • 特色の明確化

これらは、「人格による採用」に関する変更となります。この新しい試験を「特色選抜」と呼びます。

中高接続の円滑化

高校入試に合格することは、中学生の学習の動機として非常に強いものです。そのため、中学生の学習習慣は、高校入試に向けた学習の中で確立されることも多いのです。

逆に言えば、高校入試に合格することは、学習の動機が無くなるということを意味します。そのため、中学生の学習習慣は、高校入試に合格することによって、崩れてしまうことも多くあります。

「中高接続の円滑化」とは、高校入試に合格してから高校に入学するまでの間、学習習慣を維持することを意味します。

県は、その手段として、学力検査を高校入学の時期(4月)に近づけることにしました。具体的には、学力検査を3月に行うことにしました。

学力の向上

これまでの入学試験では、一部の生徒は、学力検査を受けずに高校に入学することができました。そのような生徒は、高校入試による動機が無いため、学習に力を入れない傾向にあります。

県は、これに対処するため、全ての志願者に学力検査を課すことにしました。

特色の明確化

高校には、それぞれの特色があります。したがって、高校は、「人格による採用」において、それに合う生徒を選びます。また、生徒としても、自分に合った高校に入学する方が良いでしょう。

そのため、県は、各高校の「人格による採用」において、各校の特色を言葉で明確に表すことにしました。

変更後の入試制度(前期選抜)

選抜名選抜方法募集人数
特色選抜学力検査定員の5%から50%
志願理由書
調査書
特色面接
特色検査
(例:小論文)
一般選抜学力検査残り
調査書
一般面接
(有無は高校による。)