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郡山市の家庭教師【東京大学卒】

教育市場における情報の非対称性

情報の非対称性とは

売り手と買い手が契約を締結する際には、商品の内容と価格を決定します。そのためには、次の2つが必要です。

内容に対して価格が適切であること

内容に対して価格が適切であるためには、買い手が商品の価値を評価することが必要です。そのためには、買い手が商品について情報を持っていることが必要です。

実際には、買い手は、売り手に比べると、商品について詳しくありません。そのため、このままでは、商品の価値を適切に評価することができません。すると、買い手は、同種の商品の平均的な価格に基づいて、ある商品が高いか安いか判断することになります。

これに対して、売り手は、当然、平均よりも良い商品を平均価格で売ろうとはしません。そのため、市場には、平均以下の価値の商品のみが出回ることになります。

当事者が契約の通りに行動すること

契約の当事者は、相手の行動を監視し続けることができません。また、監視できたとしても、知識や技術がなければ、相手の行動を訂正することができません。そのため、契約の相手は、契約の趣旨に反した行動をとることがあります。

例えば、自動車保険の保険会社は、加入者が安全運転に努めることを期待するでしょう。他方、加入者は、「保険に加入しているから」という理由で、危険な運転をするかもしれません。なぜなら、加入者は、事故を起こしても、保険金で損害賠償をすることができるからです。

すると、契約当事者は、相手が悪質であった場合も想定することが必要になります。そのため、平均的な価格が設定されることになります。

その価格は、契約の趣旨を守る人にとっては、合理的な価格ではありません。そのため、そのような人は、契約を締結しなくなってしまいます。

まとめ

以上のように、売り手と買い手の間に情報の不均衡がある場合には、市場から質の良い商品や人がなくなってしまう危険性があります。

情報の非対称性とは、このような情報の不均衡を意味します。

情報の非対称性の対処

情報の非対称性に対処するためには、商品や自身の質が平均よりも良いことを示すことが必要です。その方法には、次の2つがあります。

シグナリング(signaling)

シグナリングとは、情報を持っている方が、商品の質の良さを提示することです。その方法には、次のようなものがあります。

  • 品質の保証
  • 実績の開示
  • ブランド化・画一化
  • 資格の保持

スクリーニング(screening)

スクリーニングとは、情報が乏しい者が、相手から情報を引き出すことです。その方法には、次のようなものがあります。

  • 能力試験
  • 会員制度

教育市場における情報の非対称性

情報の非対称性は、教育市場でも起こっています。

家庭教師や塾は、自らが提供する教育サービスについて多くの知識や技術を持っています。他方、生徒や保護者は、通常、自らが受ける教育サービスについて詳しくありません。なぜなら、もし教育について詳しいのであれば、教育サービスを利用する必要がないからです。

また、保護者は、家庭教師や塾が行う教育を監視することもできません。なぜなら、保護者は、通常、教育について詳しくないからです。

家庭教師や塾の対応

教育サービスにおいて、生徒や保護者が教育について詳しくなるということは、想定することができません。なぜなら、もし教育について詳しいのであれば、教育サービスを利用する必要がないからです。

そのため、家庭教師や塾は、自らが提供する教育サービスについて、シグナリングを行います。その方法には、次のものがあります。