福島県郡山市の家庭教師―津野

教育理念

きっかけ

中学3年生のときに裁判官になりたいと思った理由は、社会科の教科書に載っている日本国憲法を読んだからでした。勉強と部活という選択肢しか持っていなかった私は、憲法が保障する「自由」をとても良いものだと思いました。そして、人をもっと自由にしたいと思ったのでした。

勘違い

しかし、裁判官になることができるとは、思っていませんでした。裁判官になることができる人は、裕福な親の子として生まれ、才能もある特別な人だけだと思っていたからです。私は、親が裕福でもなければ、才能もありません。

安積高校に進学した理由は、大学に進学するためではありませんでした。単に、安積高校が私の学力に合っていたからです。大学進学は、考えたこともありませんでした。私が日常的に関わる大卒者は、医師と学校教員しかいなかったからです。

しかし、担任の先生は、最初の二者面談で次のようにおっしゃいました。

東大に行け。勉強すれば行ける。

とても驚きました。私が東京大学に入学することは、当時の私にとって、ありえないことだったからです。

同時に、嬉しくもありました。どうやら、私も、勉強すれば東京大学に行けるようなのです。私は、裁判官になりたかったので、その時に東京大学の法学部に進学しようと思いました。

結局、一浪したものの、実際に東京大学に入学することができました。「自分は、東京大学に入学できない。」という考えは、ただの勘違いだったのです。

思考と言語の研究

東京大学に入学すると、早速、法の学習を始めました。

山口厚やまぐちあつしという刑法学者がいます。今の日本で最も優れた刑法学者の1人です。現在、最高裁判所の裁判官をなさっています。

私は、山口先生が書かれた刑法学の本に挑戦しました。しかし、何が書いてあるのか理解することができませんでした。自分と山口先生の間には、何らかの壁があるようでした。

山口先生のようにできるようになりたいと思いました。その理由は、よく分かりません。私は、とても内向的な人間なので、自分の内側に興味を持ったのでしょう。

私は、一流法律家の書いた文章を法律の文章として見ることをやめました。そして、一流法律家の思考や言語の能力が表れたものとして研究し始めました。

自由

法を学習する間に気づいたことがあります。自由を享受できるのは、自分で自分の選択肢を広げようとする人だけであるということです。

私は、安積高校に入って「東京大学に入学する。」という選択肢を持たなければ、東京大学に入学することができなかったでしょう。また、担任の先生のように他者の選択肢を広げられる人は、極めて少ないでしょう。

そして、自分で自分の選択肢を広げるためには、考える力が必要となります。なぜなら、自分の行動の意味は、考えることによって確かめられることだからです。

教える理由

考える方法は、私が研究してきたことでした。

私が裁判官になりたかった理由は、日本国憲法を読んだことをきっかけにして、人をもっと自由にしたいと思ったからです。しかし、裁判官が憲法に関わる判断することは、現実には、多くはありません。加えて、憲法の「自由」は、自由になろうとする人が道具として使うものです。

人を自由にするためのより良い方法は、私が考える方法を人にお教えすることです。

こうして、私は、裁判官への道を辞めて、思考と言語の教育を始めました。